『予想通りに不合理:行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ』の感想第1回~3回で紹介した内容を要約していきます!
Contents
第1回『おとり選択』『予想通りに不合理:行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」』ダン・エアリー著・要約・マーケティングビジネスに使える・kindle版・文庫版
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第1回では「人間は何かを選択するときに、絶対的な価値を判断できない」という話を解説しました。
分かりやすく比較できるものを隣に置くことで、選択肢を誘導することができてしまうのです!
例えばエコノミストの新聞を、ウェブ版と印刷版のどちらを購入したいかのアンケートを取った以下のアンケートのように!
人間は、(1)と(2)のどちらが得かは判断が難しいです。
しかし、(2)と(3)なら、(3)のほうが得だと比較すれば明らかにわかります。
すると(3)印刷版とウェブ版のセット購読(125ドル)の選択肢が魅力的に見えてしまいます!
今回のアンケートの場合、誰も選ばない(2) 印刷版だけの購読(125ドル)はおとり選択肢だったのです!
第2回『無料の魅力』ゼロコスト・『予想通りに不合理』要約・チョコレートの実験
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価格の中でも「無料」は、圧倒的な力を持っています。
30セントの高級なトリュフチョコを半額の15セントで買うか、キスチョコを1セントで買うかどちらを選ぶかの実験をしたところ……
トリュフチョコ 15セント 73%
キスチョコ 1セント 27%
高級なものが半額で買えるお得感から、トリュフチョコが人気でした!
しかし、今度は両方とも1セントずつ値引きして実験をすると……
トリュフチョコ 14セント 31% (前回73%からダウン)
キスチョコ 0セント(無料) 69% (前回27%からアップ)
実験結果が大幅に変わりました。
無料のキスチョコを選んだ人は、実は「高級トリュフチョコをお得に買う機会」を失っています。
しかし、無料の選択肢の魅力は、圧倒的に強いという結果が出ました!
第3回『先延ばしの原因と改善策』やめたい・ストレス・大学生のレポート
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ある大学では、12週間の学期中レポートを3回提出してもらい、レポートの出来で成績が決まります。
3つのクラスで、レポートの提出期間がそれぞれ分かれる実験をしました……。
・1つ目のクラスは、最初の講義で3つのレポートをそれぞれいつまでに提出するか生徒自身い決意表明してもらいます。(遅れると減点されます)
・2つ目のクラスは、学期中は特に締め切りはなく、最終日までに3つのレポートを出せばいいクラス。
・3つ目のクラスは、締め切りが強制的に3分割され、第4週、第8週、第12週に提出するように指示されたクラス。
3つのクラスを成績順に並べると……
1位 『強制的に3分割の締め切りを設けられたクラス』
2位 『最初の講義で、生徒自身でレポートの締め切りを決めたクラス』
3位 『学期末にすべてのレポートを提出すればよいクラス』
まず、3位の学期末に3つも出せばよいクラスは、レポートをやるのをどんどん先延ばしして、締め切り間際に一気に3つとも書こうとするので中身のないレポートが出来上がります。
やはり、締め切りがないと、人は怠けてしまうようです。
しかし、ポイントは2位 『最初の講義で、生徒自身でレポートの締め切りを決めたクラス』です。
自分で計画を立てて決意表明しただけで、先延ばしをある程度防げることが実験で証明されました!
やはり、仕事でも勉強でも、計画をきちんと立てることは大切なんですね!
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